子育て

悪いしつけと良いしつけ

子どもが大きくなるにつれ、社会常識的なものから家のルールまでたくさんのことを教え始めます。

教えようという思いでおこりすぎてしまったり、、、
つい言い方がきつくなってしまったり、、、
『怒っている』と『叱っている』の線引きはとても難しいものです。
『しつけ』とは、どのような関わり方を指すのか、わかっているようでわかっていない方がほとんどなのではないでしょうか。

どんな風に伝えるか。
また、なにを伝えるべきなのか。
『しつけ』によって将来も大きく左右するとしたらぜひ知っておきたいですよね。

こちらでは、『しつけ』をするにあたって大事なポイント5つ。
あわせてやってはいけないしつけなどもご紹介したいと思います。

正しいしつけは将来の年収UPに繋がる

子どものしつけを正しく行うことで、何かいい影響が出るのか…何も期待できないならやる意味がないんじゃないか?と思う方もいるかもしれません。

ですが実際にしつけをすることで、将来の子どもの年収が大きく変わるという研究結果が出ています。
嘘をつかない、他人に親切、ルールを守る、勉強をするなどの基本的なしつけを親からうけた場合には、全くしつけを受けなかった人と比べて年収が86万円もあがったようです。(参考書籍:「学力」の経済学)

一見すると少ないようにも感じますが、22歳の新卒で就職し60歳まで、年間86万がプラスだったとすると、全体では3,268万円という大きな額になってしまいます。

しつけは、このようにわかりやすく数字にも現れるくらい子どもの未来を左右する大事なものということですね。

『叱る』ではなく『怒る』人が多い

なぜ怒っているんですか?と聞いたら、子どもの為に怒っている。とほとんどの方は答えると思います。
ですが、日常で子どもに向けられる強い言葉の大部分は親の思い通りにいかなかったことによる「怒り」が多いようです。


具体的には、「早くして」「何回言ったらわかるの」「どうしてそんなことするの」などの日常でよく聞きそうなこのワードを例に考えてみましょう。

「早くして!」⇒自分は急いでいるんだから、あなたも「早くして!」
「何回言ったらわかるの!」⇒何回も言うのは疲れるし、ストレスが溜まるから「何回も言わせないで!」
「どうしてそんなことするの!」⇒自分の手間が増えるから、せっかく片づけたんだから「そんなことしないで」
これらの言葉の裏には『自分の思い通りにいかなかった』という思いが隠されています。


自分が大変になるから~、自分が嫌な気持ちになるから~、自分の手間が増えるから~
といった自分本位なものであり、子どもの問題ではないことがほとんどです。

人間ですから気分を害されれば怒りたくなりますし、子どものためにも怒っているんだという気持ちはとてもよくわかります。
まずは『子どもの未来のために伝えたい、覚えておいて欲しいしつけ』と、『自分の手間を増やさない、言うことを聞かせるためのしつけ』この2つは全く違うものであることを理解しましょう。

正しいしつけ

怒るというのは、自分の考えを感情的にぶつけ、押し通そうと「脅している」「恐怖で言うことを聞かせようとしている」状態です。
怒るという手段で子どもを従わせ続けると、子どもも自分の意見を通したかったりなにか不満がある度に、「怒り」を活用して問題解決するようになってしまいます。

命令しない

「手を洗いなさい」「片付けなさい」など、子どもに何かしてほしい時、「~しなさい」の命令口調をつい使ってしまいますよね。
ですが強い口調でのお願いはだんだんと反発にもつながります。
大人も頭ごなしに命令されたら、反抗的な態度になってしまいますよね。
命令するのではなく、促すようにしてみましょう。

「~しようか」「~したかな?」「~できるかな?」「~やってみよう」

言われてイヤイヤ動くよりも、自分の意思で動けた感覚の方が達成感も生まれますし自主性にも繋がるはずです。

具体的な指示、理由を伝える

動く理由を説明してあげたり、行動を具体的に伝えることで、子どもが戸惑わずに行動にうつせます。

「急いで!」⇒「今お出掛けの電車に乗りたくて急いでるから、靴下はいておいてくれる?」
のように理由と具体的な行動をセットで伝えるよう意識してみましょう。

感情的にならないように気を付ける

言葉選びもとても大事ですが、大きい声を出し、威圧的な態度をとっていてはあまり意味がありません。
子どもは大人というお手本をみて、この時はこうすればいいんだ!と無意識のうちに行動を吸収します。
親は子どもに真似されてもいいと思えるような行動を心がけることが大事です。

叱る時は落ち着いた声のトーンで、まくしたてずにゆっくりと話すと子どもも理解しやすいでしょう。

否定しない

「~しないで」「~はダメ」など、否定する言葉は使い方によっては、子どもが自分自身を否定されていると感じてしまう場合も。
また否定されることで素直に話を聞けなくなってしまい、結果的に親も嫌な気分になってしまいます。
解決策としては、してほしいことを具体的に伝えてみましょう。

あわせて使ってほしいのが、「~のように」を使うことで子ども達がイメージしやすく、楽しく行動にうつせる裏ワザです。

「走らないで!」⇒「カメさんみたいに、ゆっくり歩いてみようか」

「大きな声を出さないで!」⇒「今はゾウさんみたいに大きな声だから、ネズミさんみたいに小さな声でお話しよう」

レパートリーを増やして、電車に乗るときは「ネズミさんの声」のように遊びとして定着すると、楽しみながらマナーも身につけられますね。

怒っていい場合

中には大きな声で怒らなくてはいけない場合も。
それは、命の危険があるなどの今すぐその行動をやめさせなければいけない時です。

熱いお湯の入ったポットを触ろうとしていた、刃物で遊んでいる、道路に飛び出した、など今すぐやめないと危ない結果が見えている場合です。

そんな時は落ち着いたトーンでゆっくり話すより、大きな声で緊急性が伝わるように叫んだほうが子どもにも危険性が伝わるかもしれません。

ブランコの柵の中に入ったり、滑り台の上でふざけるなど、大きな怪我に繋がりそうな場合にも、しっかり怒ることが重要です。
緊急性の低い場合は、目を見て、低い声のトーンで落ち着いて話しましょう。
また怒る時は、ちゃんと理由を伝えること。『後で』ではなく『その場で』伝えるように心がけるとよいでしょう。
「危ないでしょ!」だけでは、何がどう危なかったのかがわからないため、今後も危険な行動にでてしまう可能性も。
また、時間が経ってから怒られても子どもも何のことかわからず、ただ怒られたように感じてしまいます。

怒るときは「その場」で「理由」を添えて、を意識してみましょう。

怒ってしまったら…

もちろん親も人間ですから、100%怒らない育児なんて無理に近いと個人的には思っています。

だからといって「怒っていい」と肯定している訳ではありませんが、ストレスが溜まっていても体調が悪くても、育児は休むことが出来ませんし、怒ってしまう日があって当然ですよね。
ですがもし感情に任せて怒ってしまったら、ちゃんと子どもに自分の行動は間違っていたと謝るようにしましょう。
大人だから何をしてもいいんだ、という理不尽にちゃんと子どもは気付きます。
「疲れていて怒るべきじゃないことで怒っちゃた、ごめんなさい」と子どもに伝わる言葉でしっかり謝罪することで、子どもも『間違いをしたら謝らなければいけない』その姿勢を学べます。

自分の間違いも子どもにとって学びになるととらえれば、自分を責めすぎて自己嫌悪になることも防げるのではないでしょうか。

最後に

しつけにはとても時間がかかります。
朝言えば夜には出来てる!なんてことはなく、繰り返し繰り返し伝えることで少しづつ身についていくもの。

ですが親の気持ちからすると「昨日もいったのに」「何回同じこと言わせるの」となってしまいます。
同じことを言い続けるって意外に精神的にきつかったりしますよね。

出来ないことばかりが目についてしまう時もあるでしょう。
とはいえ、ずっとガミガミ言っていては、子どものやる気や自信が下がりかねません。

出来たことに目をむけて一歩一歩の成長を一緒に喜んであげることで、子どもの自己肯定感、信頼関係にも繋がります。
お子さんの成長を楽しみながら、あたたく見守ってあげましょう。